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外国人材活用セミナー【採用活動編】開催レポート~宮崎・延岡会場~
今回は、外国人材を受け入れるかどうか悩んでいる、または、これから外国人材を受け入れたい事業者様向けに開催した、
外国人材活用セミナー【採用活動編】についてレポートします!
こちらのセミナーは、12月15日に宮崎市で、12月16日に延岡市で開催し、
宮崎会場では14社・20名、延岡会場では8社・8名の方にご参加いただきました。


《写真》
(左)宮崎会場(KITENコンベンションホール)、(右)延岡会場(野口遵記念館)
当日の流れ
講師からの説明
内定ブリッジ株式会社の代表取締役CEOの淺海一郎氏より、以下の内容を解説いただきました。
- 外国人材の現状
- 外国人材の採用方法、手続き
- 採用のポイント
受入企業の取組紹介
宮崎会場では、段建設工業株式会社様、いちごポタジェ株式会社様 、ヒラサワプレシジョン株式会社様にご登壇いただきました。
登壇企業からは、受入れに至った経緯に加え、実際の現場で直面した課題や、それに対してどのような支援体制を整えてきたのかについて、より具体的な事例を交えてご紹介いただきました。
段建設工業株式会社
生活に車が欠かせない地域特性を踏まえ、自動車免許取得の支援を行うなど、外国人材が自立した生活を送れるよう環境整備を進めています。日本語学習についても、個々の意欲に合わせた教材の準備や、楽しみながら学べる工夫を取り入れています。また、建設業に必要な技能講習が県内で受講できない場合には、オンライン講習の費用を会社が負担するなど、資格取得に向けた柔軟な支援も行っています。こうした取組により、現場では積極的に働く姿勢が周囲にも良い影響を与え、コミュニケーションの活性化につながっています。
いちごポタジェ株式会社
個人事業から法人化を進める中で人材不足が課題となり、事業継続のために外国人材の受入れを開始しました。受入れ後は、急な体調不良時の対応や日常のトラブルへのサポートなど、生活面でのフォローが欠かせない場面もありました。一方で、特定技能1号から2号へ移行した従業員もおり、学習時間の確保やシフト調整など、長期的なキャリア形成を支える取組が進められています。こうした取組を重ねることで、従業員が安心して働き続けられる環境が整い、現在では事業を支える重要な戦力として活躍しています。
ヒラサワプレシジョン株式会社
外国人材が働きやすく成長できる環境づくりを重視し、日本語レッスンの実施や、企業が用意した農園での自給自足による食費負担の軽減、スポーツ設備の整備、定期的な1on1面談など、多面的なサポート体制を整えています。
学習面では、特定技能試験に向けた参考書の準備や学習時間の確保に加え、専門用語の理解を支援するフォローも行っています。製造分野の試験は専門性が高いため、社員同士が協力しながら学習を進められる環境づくりにも取り組んでいます。
こうした支援により、外国人材が安心してスキル向上に取り組める体制が整い、学習を通じた交流が職場の一体感にもつながっています。外国人材の積極的な姿勢は日本人社員にも良い刺激となり、互いに学び合いながら成長できる環境が広がっています。
延岡市会場では、有限会社別府金物店様、株式会社松澤組様、株式会社ケイメイ(ホテル高千穂)様にご登壇いただきました。
有限会社別府金物店
溶接技術を学ぶ外国人材に対し、資格取得費用の会社負担など、人材育成に重点を置いた支援を行っています。
技術面だけでなく、地域行事への参加支援など生活面のサポートにも取り組み、地域に馴染みやすい環境づくりを進めています。
また、母国の情勢により帰国が難しい従業員もいることから、長期的に安心して働ける職場づくりを大切にし、一人ひとりに寄り添った支援を継続しています。
株式会社松澤組
日本語力の向上やコミュニティづくりに力を入れ、地域の学生と一緒にボランティア活動を行うなど、地域とのつながりを深める取組を行っています。
日本人にとって当たり前のことが外国人には伝わりにくい場面も多く、何度も繰り返し説明する必要がありますが、社長自らが教育に関わり、生活面・仕事面の両方で丁寧にサポートしています。
若い外国人材が加わったことで現場に活気が生まれ、重い資材を率先して運ぶ姿勢が日本人社員にも良い刺激となっています。送迎や食料の差し入れなど自然な交流が増え、職場全体のコミュニケーションが深まっています。
株式会社ケイメイ(ホテル高千穂)
家族と一緒に暮らせる社宅を整備し、生活面から従業員を支援しています。
また、免許を持たない従業員には送迎を行うなど、地域に合わせたサポートも実施しています。
雇用当初はコミュニケーションへの不安がありましたが、積極的に声をかけ続けることで関係が深まり、キャンプに行くなどプライベートでも交流が生まれるようになりました。
また、地域住民から寄せられる不安の声に対しては丁寧に説明を行い、外国人材への理解促進にも努めています。
今後は、夫婦で来日する従業員の子どもの教育環境や、出産時の支援など、生活面のサポート体制をさらに充実させていく必要があると感じています。
登壇企業への質問がいくつかありましたので、ご紹介します。
| <質問①> ベトナム人材を雇用している。人材から母国の食材が欲しいと言われたとき、宮崎県内ではどこで買えるか。 |
| <回答①> 県内の大手スーパーでベトナムの食材や調味料が買える。買い物は従業員が連れて行ったりしている。 |
| <質問②> 外国人材の雇用にあたり、会社規定などを変える必要はあるのか。 |
| <回答②> 日本人と同じ対応のため、変えていない。給与から控除する項目などについて、規定の追加が必要な場合は追記が必要。 |


《写真》
登壇企業による質疑応答の様子(左)宮崎会場、(右)延岡会場
参加企業間の交流会
業種(産業)ごとのグループをつくり、センターの相談員がファシリテーターとなって、受入れの状況や課題などについて、意見交換を行いました。


《写真》
意見交換の様子(左)宮崎会場、(右)延岡会場
セミナーの中で、事業者様から挙がった相談について、一部抜粋してご紹介します。
| <相談①> 本人との面談や評価、生活のルール(ゴミ分別など)は日本語以外で行うべきか、より良い方法はあるのか。 |
| <回答①> 成功している企業では、日本在住歴が長く日本語能力の高い先輩外国人社員を通訳としたり、宮崎市内の専門学校生や既卒生に声をかけるとボランティアで通訳を引き受けてもらえることもあり、探してみる価値がある。生活ルールについては市役所のHPから多言語対応の説明書をダウンロードできる。自治体における外国人社員の日本語能力向上を支援する取り組みを利用するのが有効。 |
| <相談②> 日常的な場面で使われる日本語がある程度理解できる外国人材(日本語能力試験N4、N3)に対し、福利厚生や労務法規に関する説明をどのように行えばよいか。 |
| <回答②> 英語が分かるのであれば、翻訳ツールにて英語版を作成する方法もあるが、厚労省発出の7カ国語対応の福利厚生ツールがあり、福利厚生や労務管理をカバーしている。「厚労省労務管理外国人」といったワードで検索すればヒットするため、まずはそれを活用してみては。 |
| <相談③> 人材が定着する秘訣は? |
| <回答③> 地域のコミュニティに参加し、地域を好きになってもらうこと。 地元の夏祭りなどに参加をし、地域住民の理解も得られるようにすることも必要。 |
また、受講後のアンケートでは、理解度・満足度ともに高い結果となりました。
「生の声が聞けて良かった」
「地域理解・コミュニケーションの取り方への取り組みが大変参考になった」
「外国人の採用に積極的に取り組んでいこうと思う」
等のご感想もいただきました!
このセミナーが、外国人材の受入れを前向きにご検討いただくきっかけになれば幸いです。